No.75今年もやってくる年末調整
2020.12.02
2020年も残すところあと2ヶ月を切りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。Go To ○○キャンペーンが始まり、ハロウィンに毎年と同様に、人々がわさわさと移動し、消費活動を行っているなか、私はいつもと変わらぬ日常を過ごしております。
さて、今年も終わりが近づいている、ということは年末にかけての大仕事「年末調整」の時期がやってきます。今年も昨年に引き続き、参考程度ではございますが、年末調整についてご説明したいと思います。
年末調整とは、どのようなものであるか等、基本的なことについては昨年の記事「いくつか寝る前に…」に記載しておりますので、併せてご覧ください。
では2020年の年末調整業務において大きく変更された点
・給与所得控除の引き下げ
一律10万円の引き下げられることになりました。控除要件である給与の収入金額の上限が年収1,000万円から年収850万円となり、同時に給与所得控除の上限額が195万円に変更となった為、年収850万円を超えると10万円以上の引き下げとなります。
・基礎控除の引き上げ
合計所得 2,400万円以下 48万円
2,400万越2,450万円以下 32万円
2,450万越2,500万円以下 16万円
2,500万円越 ―
・所得金額調整控除の創設
年収850万円を越えると所得税が増税になることを受け、創設された控除です。対象者は年収が850万円を超え、かつ、本人が特別障害者である場合
23歳未満の扶養親族がいる場合
特別障害者である同一生計配偶者または扶養親族がいる場合
上記の3つの条件のいずれかに該当する方になります。
・扶養親族等の合計所得金額要件等の改正
・ひとり親控除及び寡婦(寡夫)控除の改正
上記5点が2020年年末調整において大きく変更された点です。
詳しくは国税庁の年末調整のHPを参考にしていただければ幸いです。
年末調整が終わればいよいよ今年も終わりです。年内最後の大仕事に少しでもお役に立てれば幸いです。