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No.73還暦おやじのボヤキ 「頑張れハンコ文化」

2020.11.02

還暦おやじのボヤキ 「頑張れハンコ文化」

最近紙面をにぎわせたのが、規制改革担当大臣の河野太郎氏が
「はんこは要らない。やめろ」
と声高々に役所に文句を言ったことです。

9月25日、河野太郎は次のように宣言しました。
「正当な理由がない行政手続きについては、『はんこをやめろ』ということを推しとうそうと思う」
「はんこがなくなると、画面の中で完結したものをそのままメールで送ることが出来るようになるし、行政側も、自動で集計できるとか、利便性を高めていくことが出来る」
などなど・・・。

拍手喝采、行政の無駄撲滅を掲げる河野大臣の姿勢に大賛成です。

そもそも電子化が進む中、押印自体に何の意味があるのでしょうか?責任所在の明確化ですか?この論点は、電子申請手続きの中で担保され解決済みの筈。
対役所の行政への申請手続き等はデジタル化され押印欄は一掃される、寧ろ進化の過程の中で淘汰されるものと考えます。

でも、一抹の寂しさが・・・・

私が社会人になった時代。
出勤時に出勤簿に押印する(一体いつの時代だ?明治大正か)。
おもむろに机に座り引出しを開けるとそこには算盤とこより紐が在る。
こんな時代の先輩に出勤簿のはんこの押しかたが悪いと叱られる。前かがみでややお辞儀をするような形で押すように!のけぞった偉そうな形の印影ではいけない!と・・・・トホホ
こんな時代が懐かしい。

戦国武将の手紙には「花押」というサインがあり、個性豊かな趣深いものがあります。
有名なものには、伊達政宗が一揆の首謀者に内応したと疑いのある手紙に記した「鶺鴒の眼」というのがあります。

単なる「はんこ」は結果的に無くなり「印章」は文化として残しておきたいものです。