No.26熱中症にご注意を
2018.07.26
毎年、夏になるとテレビでは熱中症に注意するように呼び掛けています。たとえば、NHKでは天気予報のコーナーで熱中症の危険度を少年の顔色で表現しており、最悪の状態を紫色で表現しています。
ここで、過去に起こった私の熱中症の実体験をご紹介します。
当時は職場に歩いて行けるほどの家に住んでおり、その日もいつもと同じように歩いて出勤していました。当然、いつもと同じように朝食を食べ、特別に走ることもせずにごく普通に歩いて出勤していました。
基本的に私は汗をかく量が多く、またそのスピードも速いのですが、不思議なことに出勤時には特に大量の汗をかくのです。夏の昼間でも、出勤時ほどの汗をかきませんが、とにかく出勤時にワーと暑さを感じ、多くの汗を一気にかくのです。
いつもと同じように汗をかきながら出勤していたのですが、職場に到着し掃除をして着席したときに、頭がものすごく痛いことに気づきました。ズキズキする痛みです。何度もこめかみを手で押さえつけても痛みが消えません。
そのうち、特に吐き気や眠気を感じているわけでもないのに、あくびが何回もでるわけです。いわゆる「生あくび」です。
おかしいのです。
しかも、決定的だったのは、何度も書類を読んでも読んでも頭に入ってこないのです。文字を読むことができても、内容が全く頭の中に入ってこないのです!これはなかなか文章で表現することは難しいですが、文字を読んでも頭の中で溶けていくような感覚です。書いてある文章が何一つ頭に入らず、理解できない不思議。。。。
このとき、「マズイ!」と思い、すぐにスポーツ飲料水を買いにコンビニに行くとともに、チョコレートを買いました。
私は、おかしいときはチョコレートを口にすればよい、糖分こそ重要だという考え方をもっており、チョコレートをガリガリ食べながらスポーツ飲料水をがぶがぶ飲んでいました。その時は熱中症という発想はありませんでしたが、暑くて多くの汗をかいたので、冷たいスポーツ飲料水もとりあえず飲めばよいという発想でした。時間は朝の10時30分。
出勤のために歩いたの8時25分から50分近くまでのたかだか25分です。たったわずかな時間でここまで悪化したのです。
その後は、特に悪化することもなく少しずつ症状は消え、昼ご飯もごく普通に食べ、ごく普通の一日を過ごしていました。
以上のような体調の変化が熱中症だとわかったのは、それから数日が経過したNHKの番組でのことでした。夜の9時前にわずかに放映される健康関連の番組だったと思いますが、その時に紹介された症状が私の経験した症状と似ていて、そのときはじめて自分が熱中症にかかったことを理解したわけです。
熱中症というのは、その言葉だけが世間で言われているだけで、その怖さまではあまり認識されていません。
通常、病気やケガは1段階目、2段階目、3段階目と順序を踏んで悪化するものであり、それを自覚するものです。しかし、熱中症は本人が自覚したときにはすでに中程度や重症になっていることがあるのです。おかしいと思ったときには、すでに意識がなくなる程度の重症の領域に入っていることもあるのです。
これが熱中症の怖さです。このことをその番組で医師が話していました。
私の上記の症状は中程度でした。集中力が持続しないというのが中程度に該当する要因でした。みなさんもネットなどで熱中症の症状やその深刻の程度を調べてみてください。
熱中症対策に、男性サラリーマンは意識すべきだと思っています。
その理由は、「スーツ」というサラリーマンは風通しの極めて悪い、非人道的なものを着ているからです。
もちろん、昨今のクールビズのおかげもあり、ネクタイ姿で文字通り首を絞める時代も終わりました。
しかし、ズボンはどうでしょうか?
通気性が悪く、夏専用とうたいながら、全く話にならないズボンがほとんどです。それでも「軽量」「超軽量」というモデルであれば生地が薄いために対策を取らないよりましです。
ちなみに、ズボンは単体で買えるものはほとんどの場合、上下セットで購入するモデルより機能が劣ります。上下セットで初めて購入できる、例えば超軽量スーツのズボンと、単体で購入できるズボンとでは薄さが全く違うのです(経験より)。
靴はいかがでしょうか?熱がこもってしまい、下半身の熱の逃げ場がありません。しかし、探せばあるもので、足の裏に穴が開いており通気性がよくなっている革靴もあります。おかげで足の汗をかかなくなりました。
靴下も足首までしかないものもあります。仕事上、許されるかどうかは別としてちゃんと対策はできるものです。
私は許される範囲で上記の対策を取り、かつ出勤時には氷でキンキンに冷えたスポーツ飲料水を飲みながら出勤しています。
夏の暑さにうまく対処して、安全な毎日を送りたいものです。もちろん、どんなに暑くても、私は冬よりも圧倒的に夏のほうが好きですけれど・・・。