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No.184映画「国宝」と人間国宝

2026.02.27

映画「国宝」と人間国宝

昨年の夏、ほぼ10年ぶりに映画館へ。
タイトルは「国宝」。
令和7年6月に上映が始まり、令和8年2月現在、邦画実写歴代1位の観客動員数を達成し、多くの映画賞を総なめにしている話題の映画です。

昨年の7月頃、得意先の方にとても良かったと勧められ、また、よく聞くラジオのコメンテーターも同様にコメントしており、是非映画館で見てほしい!とのことでしたので、久々に映画鑑賞をする気持ちに至りました。

オープニングから圧倒され、気づけばエンドロール。
3時間という長丁場も感じさせないほど、物語へぐいぐい引き込まれていました。

主演の「吉沢亮」、ライバル役の「横浜流星」、脇を固める「渡辺謙」や「寺島しのぶ」含め、役者の魂がぶつかり合う熱演に魅了された。
そして、演出、物語の構成、映像シーンを作り上げた監督「李相日(リサンイル)」。映画の幕が閉じても、物語の残像が消えない。これこそが、映画館で味わうべき「最高の作品」の正体なのだろう。

物語の内容は詳しく説明しませんが、任侠の家に生まれ主人公が歌舞伎役者となり、最後は「人間国宝」になるまでの物語です。
物語の原作は、「吉田修一」の同名小説「国宝」です。
映画も小説もどちらも見応えがあるので、映画を見た後に小説を読まれることをお勧めします。(個人の感想)

そこで、映画のタイトルでもある「人間国宝」とはなにか?
人間国宝は通称であり、文化庁のホームページに正式名称として「重要無形文化財」として資料が掲載されています。

昭和25年に制定された文化財保護法に基づき、建造物や絵画などの有形文化財とともに、演劇・音楽・工芸技術等の「わざ」、つまり「無形文化財」も対象とされ保存・活用が図られています。
無形の文化財は、人間のわざそのものであり、具体的にはそのわざを体現・体得した個人又は個人の集団によって表現されます。
国は、無形文化財のうち重要なものを「重要無形文化財」に指定し、同時にその者又は団体を保持者又は保持団体として認定しています。
(同ホームページ上の文章抜粋)

国は、その重要無形文化財の保持者に対して「特別助成金(年間200万円)」を交付していると記載されています。
(年間予算があり、その人数も決まっているようです。)
税務上の優遇措置の記載は確認出来ませんでしたが、 通常の助成金は、本来の事業経費の支出を前提に交付要件が決定されるため、具体的な文化財保護のための支出に充てられることを前提に交付されるものと思われ、無条件には交付されないものと思われます。

その他税法上の措置で、(人間国宝が対象ではありませんが)芸術家個人に対する所得税の非課税として、
① 文化功労者に対する文化功労者年金法第3条第1項の規定による
年金(所得税法第9条第1項13号イ)
② 日本芸術院から恩賜賞又は日本芸術院賞として交付される金品
(所得税法第9条第1項13号ハ)
③ 芸術に関する顕著な貢献を表彰するものとして国、地方公共団体又は財務大臣の指定する団体若しくは基金から交付される金品(給与その他対価の性質を有するものを除く。)
*芸術に関するもので、財務大臣が指定したもの
(所得税法第9条第1項13号二)

が条文上に存在します。(詳細は所得税法の条文を参照下さい。)

自分がこの映画「国宝」にどうして惹かれるのかと考えたところ、現在のの仕事と真逆の世界(映画の情熱性や創造性)であることが、憧れる要因なのかと分析しています。
(エンディング曲もこの映画を昇華するような曲となっています)

まだ上映中のため、終了する前にもう一度映画館へ足を運ぶ予定です。