No.176気温の違いと生活への影響
2025.09.30

近年、地球温暖化の影響により、日本における季節ごとの気温変化が顕著になってきています。特に夏から秋にかけての気候は、年によって大きな差が生じており、社会生活や健康、農業などに影響を与えています。今回は、2024年と2025年の9月の気温の違いに着目し、それが私たちの生活にどのような影響を与えているのか調べてみました。
1. 2024年9月の気温傾向
2024年9月は、全国的に記録的な猛暑となり、特に東日本や西日本では、月平均気温が観測史上最高となる地点が多数ありました。全国153地点のうち91地点で9月としての最高気温を更新し、全国平均の気温偏差は+2.5℃を超え、1898年の統計開始以降で2番目の高さを記録しました。この異常な高温により、猛暑日が続出し、冷房使用の増加から電力需給のひっ迫も報告され、降水量が少なく日照時間が長かったことで、農作物の生育不良や収穫量の減少といった影響も見られました。
2. 2025年9月の気温傾向
2025年9月も平年より気温は高めですが、2024年ほどの記録的な猛暑とはならない見込みです。ただし湿度が高く、最低気温が下がりにくいため、蒸し暑い日が続いています。特に関東以西では熱帯夜が多く、夜間の睡眠の質の低下や、体調不良の原因となる可能性が高くなります。また、今年は日本近海の海面水温が高く、台風が発達しやすい状況にあるため、強い台風の接近による被害にも警戒が例年より必要です。
3. 気温の違いによる生活への影響
気温の高さにより、熱中症のリスクが高まるだけでなく、エアコン使用による電気料金の増加、睡眠不足、食欲不振など生活のあらゆる面に影響が出ます。また、秋の訪れが遅れることにより、農作業や観光イベントの時期が後ろ倒しになり、地域経済への影響も考えられています。特に高齢者や子どもは暑さに対する抵抗力が低く、体調管理が難しいという課題もあります。
2024年と2025年の9月は、いずれも高温傾向が続いていますが、その性質は異なります。2024年は乾燥した極端な猛暑、2025年は湿度が高く蒸し暑さが続く気候となっています。いずれにおいても、冷房使用や電力需要の増加、健康リスクの上昇、農業・防災への影響など、さまざまな分野で対策が求められます。
● 個人でできる対策
・エアコンや扇風機を活用しつつ、冷房の使い過ぎによる体調不良を防ぐため、外気との温度差を5℃以内に保つ。
・水分と塩分をこまめに補給し、喉が渇く前に飲む習慣をつける。
・遮光カーテンやすだれを使用して室内温度の上昇を抑える。
・睡眠環境を整えるため、通気性の良い寝具や冷却マットなどを活用する。
● 社会・地域での対策
・公共施設の「クーリングシェルター(涼み場所)」の設置と周知を進め、高齢者や屋外作業者の熱中症を防ぐ。
・学校や企業では、気温に応じた柔軟なスケジュール管理(登校時間の変更、テレワークの推奨)を導入する。
・台風の接近に備え、避難場所や備蓄品の点検を行うなど、防災体制を教化する
高い気温が続くことによって私たちの生活にさまざまな影響が生じると分かりました。私たち一人ひとりが気象に対する意識を高め、生活の中でできる工夫を継続していくことが求められます。今後も気候変動の影響は続くと考えられるため、上記の対策踏まえて生活していきたいと思います。

