No.172子供と大人の夏休み
2025.07.28

令和7年も梅雨が明け、子供たちには待ちに待った夏休みが始まり、いよいよ夏本番を迎えました。
ところで、夏休みはいつから始まったのか、皆さんご存知でしょうか。
日本の夏休みの起源は、明治時代までさかのぼります。1881年(明治14年) に文部科学省(以前の文部省)が小学校教則綱領の第7条にて、『小学校ニ於テハ日曜日、夏季冬季休業日及大祭日、祝日等ヲ除クノ外授業スヘキモノトス』として、「夏季休業日」を定めたことが始まりとされています。
当時は、校舎に冷房設備もないため、夏の暑さで授業に集中できないという理由から、9月に新学期が始まる欧米の国々の教育制度に影響を受け、徐々に広まったとされていますが、どういう目的で始まったのかは明確な理由は不明なのだそうです。
また、期間については、学校教育法施行令で学期と休業日が定義され、学校教育法施行規則で具体的な休業日が定められており、その地域の風土や気候に応じた日数になっています。
子どもたちの夏休みと比べて、少し複雑なのが社会人の夏休みである夏季休暇です。
労働基準法において夏季休暇は法定外休暇であるため、企業が独自に定めることができるようになっており、夏季休暇がない企業があったとしても問題にはなりません。
月遅れ盆に合わせ8月15日前後に、3日程度の休暇を設けている企業が多いようです。ただし、夏季休暇の日程や日数は、企業によって大きな差があり、国家公務員の夏季休暇は3日間であるため、その基準に合わせて設定している企業もあれば、5日程度の休みをそれぞれ好きなタイミングで取得できる企業もあります。
お盆は多くの人が休むため、どこかへ出かけても混雑し、ホテルや飛行機が割増料金になることから、9月以降の落ち着いてきた頃に休暇を取得するケースもあるようです。
自分の好きな時に休め、休みを世間とずらすことで有意義な休暇にしたい人にとっては喜ばれると思います。企業としても、一斉休業するわけではない場合、誰かがお盆に出勤する必要があります。そのため、時期をずらして順番に夏季休暇を取得してもらうことは、企業にとってもメリットがあります。
夏季休暇を設定しているものの、実際には従業員に有給を取得させている企業もあります。このように、企業が指定した時期に有給を割り振る休暇は、計画有給と呼ばれます。企業は年5日間の年次有給休暇を、必ず従業員に取得させなければならないと、法律で定められており、有給を夏季休暇に割り当てるケースもあります。
皆さんは、夏休みの予定はもう立てられましたでしょうか。
連日35度を超える猛暑がまだまだ続きますが、子供たちの成長にとって重要な役割を果たす期間として位置づけられており、大人にとっても体をゆっくり休めることができる貴重な機会でもありますので、熱中症、天気の急変や落雷に十分注意して、有意義に過ごし、夏の思い出をたくさん作ってください。

