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No.163私の初給料

2025.03.27

私の初給料

休日の朝、久々に、時間を気にせず起きられた。
空気を入れ替えようと、ベランダの窓を開け、ふと下を見ると、シクラメンの花々が、それぞれ違った方向に、力なく頭を垂らしていた。

あー!ごめん!!

水をやり忘れていたことを謝りながら、鉢に水を注ぐと、夕方には再び頭を上げはじめ、みずみずしさを取り戻したようでホッとした。
ここ数日、気温がぐっと上がった。冬の気候から着実に離れつつあるとはいえ、シクラメンさんには、もう少し長く生き延びていただきたい。

確定申告の申告期限が過ぎ、業務が落ち着いたことから、私にようやく、春を感じる余裕が出てきた。
春といえば・・・
私は会社員、ということもあり、新社会人を連想する。

「初給料」という言葉も耳にする。
初給料とは、新卒入社の新社会人が初めていただくお給料、という意味なのかもしれないが、ここでは範囲を広げてみる。
転職先も含めて、初めていただくお給料のことを、初給料としてみると、私はこれまで3回、初給料をいただいたことになる。

ここからは、朝日会計社での初給料の話をさせていただく。
初給料は、シクラメンだった。

初めての給与支給が12月下旬であり、その前にシクラメンをいただいたことから、初給料はシクラメンだったと記憶している。

おととし、私が入社して間もないある日、朝礼で所長が、「今日、お花くるから」とおっしゃった。
お昼ごろ、確かに、社内に大量のシクラメンの鉢が運ばれてきた。
税理士法人にお花?
聞いてみると、社員に配られるとのことだった。想定していない答えで驚いた記憶がある。
その後、シクラメンを選ぶための「あみだくじ」が行われ、私はピンク色のシクラメンに決め、我が家へ持ち帰った。

いま、我が家にいるシクラメンは、昨年いただいたもので、2代目である。
お花とは縁のない仕事のなかで、こうしてお花をいただける機会があることは、珍しいことだと思う。一人暮らしの我が家で、実際に育ててみると、楽しさを感じたりもして、ありがたいと思う。

社内にも、あちこちに植木がある。育てているかたの愛情を受けているためか、すくすくと成長し、花を咲かせているものもある。
植物ではないが、社内に飾られている絵画も、季節によって変わっていたりする。

朝日会計社には、季節を感じるための仕掛けがある。

このごろ、慣れない業務に向き合っているせいか、それとも30代という年のせいなのか、月日の流れを速く思えることが増えてきた。
もう過ぎ去ってしまった、この前の秋も、最近の、近づきつつある春の訪れも、感じる余裕がなかったと感じる。

すぐには難しいかもしれないが、季節を感じる心のゆとりを持ちつつ、過ごしていきたい。
落ち着いて仕事に取り組むことでミスが減るなど、仕事にも良い影響があると思う。