No.17君へのYELL!!
2018.03.30
みなさんは桜が好きですか?
桜が咲くこの時期をみなさんはどのように感じていますか?
春の暖かさを感じるこの季節、世間では卒業や入学、入社のシーズンとなります。
思えば足を止めてまじまじと桜を見た記憶は、大学に上がるまではありませんでした。なぜならば、学生時代のこの季節は春休みであり、部活動や新学期の準備で非常に忙しく、桜をみて、その「美しさ」や「はかなさ」を感じる余裕はありませんでした。もちろん、そこまで精神的に成熟していなかった、すなわち未熟だったこともあります。
しかし、いつからでしょうか?春になると桜を「意識して」見ています。あえて桜が咲いているところに行き、青い空を背景にピンク色に見える桜の花びらをみて、今年も春が来たことを実感するわけです。
どうして老若男女問わず、日本人は桜が好きなのでしょうか?どうして、桜をあえて見に行くのでしょうか?
個人的な意見ですが、おそらく冬の厳しい寒さから徐々に解放され、新しい季節、しかも躍動する夏に向かって気持ちが前向きになるからではないでしょうか?肌寒さを多少は感じながらも、あのきれいなピンク色をみると季節の移り変わりを理解し、気持ちが切り替わるのではないでしょうか?もしかすると、気持ちを切り替えたいのかもしれません。その「気持ちの切り替わり」や「前向きな気持ち」を実感したく、桜を見に行くのではないでしょうか?
この時期は卒業や入学、入社・・・と、季節だけでなく我々を取り巻く生活環境も大きく変わります。仲が良かった仲間達とはいったん距離をおき、それぞれが自分の人生を歩き出します。将来への楽しみというよりも不安や恐怖といったものが大きいかもしれません。それでも新しい世界に半ば強制的に挑戦させられるわけです。
しかし、考えてみれば新しいものに挑戦するのは、なにも春に限った話ではありません。どのタイミングでも挑戦できるはずですし、年齢、性別に関係ないはずです。
ところが、社会人になり、数年が経過すると現状維持がすべてとなり、変化を極端に嫌う傾向になります。現状に不満があっても挑戦して失敗するくらいなら、あるいは挑戦することで煩わしい思いをするならば、挑戦すらしないという発想になります。
もちろん、社会人一人ひとりにはそれぞれの事情があり、現状を変えたくても変えられない事情というものがあるでしょう。肉体的な限界や経済的な事情もあります。無理は禁物です。
しかし、何もしなければ絶対に何も変わりません。自分に都合がいい環境を「誰かが与えてくれること」は絶対にないのです。
「このままでは嫌なんだ!」
「このままではどうなるのかわかっているのに、どうして何もしないんだ!」
「もう二度とこんな思いはしたくはない!」
という気持ちがあれば、なんとなく方向性がみえてくるものです。
「どうしても変えたい現実がある」
そういう強い気持ちや決意があれば、勇気をもって前に進めるはずですし、多少は傷ついても、失敗しても、今まで見えなかった世界が見えるはずです。
他人から「異質な存在」として見られたり笑われても、その「他人」は我々の人生の面倒を決して見てくれるわけではないです。
就職や転職に悩む方もぜひ、覚えておいてください。
どんな人にも自分の居場所は必ずあります。でも、一歩前に出なければ今のままなのです。
社会人となり、かなりの時間が経過した私ですが、就職や転職も経験しています。今でも頭を悩ませることは非常に多く、自分の存在をすべて消せたらどんなに楽なのだろうかと思うことも非常に多いです。しかし、逃げたくても逃げられないのです。
だから、私は、今でも苦しくても常に、現実と戦っています。
みなさんもそうでしょう?
晴れ晴れした気持ちになる、そんな日が1日でも早く来ること、そして1日でも長く続くことを期待してやみません。