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No.18高額療養費の申請も忘れずに

2018.03.30

高額療養費の申請も忘れずに

怒涛の確定申告時期が終わり、桜は早くも若葉が見え、少し暑いくらいになりました。
会計事務所は実は5月末まで繁忙期ですが、ひとまず小休止の季節です。

小休止ついでに少し医療費について振り返ってみましょう。

改めて医療費をまとめてみたら・・・
平成29年度はずいぶん医療費がかさんでいたな、と感じた方、
年末年始は入院してしまって今年の確定申告は大変でした、という方
還付申告は5年間有効だから、今ゆっくりやっているところです、という方も・・・
確定申告の医療費控除はもちろん利用したと思いますが、高額療養費支給制度も忘れずに利用しましたか?

高額療養費支給制度とは、
医療機関での負担額が一定額を超えた分をお返しします、という制度です。
"一定額"はその方の所得によって異なります。会社にお勤めの方等は協会けんぽから、自営業の方等は国保から支給されます。

病院にかかったとき、その方が病気だったのか、怪我だったのか、いくら窓口負担したのか、は保険証によって把握されているので、支給対象だと分かると、保険者から支給申請書が送付されます。

協会けんぽか、国保かにもよりますが、医療費の領収書が手元に無いと手続できない場合もありますし所得を証明する書類が必要になるときもあります。

さらに、申請書送付までには、診察したときからおおむね3ヵ月程度かかる上、診察を受けた月の翌月の初日から2年経過すると申請できなくなります。

病気・けがを忘れることはないかと思いますが、領収書の保管場所はすっかり忘れた、ということが無いようにしましょう。

また、医療費控除の適用を受けた際、あえて例年通り税務署に領収書原本を提出してしまったが、高額療養費支給申請書が自宅に届いて、後で気づいて困った!という方は、税務署に問い合わせて返してもらいましょう。返送用の封筒・切手、又はレターパックを送ることで郵送でも返却可能です。

本人だけでなく、同世帯の方の医療費も振り返り、利用できる制度は最大限に活用しましょう!