No.158ラリージャパン観戦
2024.12.25

2024年11月21日から24日、豊田市を中心に愛知県と岐阜県に跨って開催された「世界ラリー選手権(World Rally Championship 通称WRC)」の最終戦「(第13戦)ラリージャパン2024」を観戦してきました。
長閑な農村風景の中を時速200キロ近いスピードでラリーカーが駆け抜けるラリージャパンは、車に興味が無い人でも実際に現地で観戦すれば、魅せられること必至です。
最終戦までもつれたトヨタとヒョンデのメーカーワークス勢による白熱したタイトル争いが見どころの一つですが、私の御目当ては、今年の全日本ラリーチャンピオンを獲ったシュコダ・ファビアR5を駆る新井大輝選手の活躍をこの目で観ることでした。
プライベートチームが争うWRC2(トヨタなどのワークスが争うクラスの下のクラス)にエントリーした新井選手は、、世界中を転戦してきた各国のチャンピオンも多いWRC2クラスのドライバー勢を迎え撃つという構図でした。
他のドライバー勢は最新鋭のラリーカーを使うのに対して、新井選手は資金不足のため9年落ちのラリーカーを使っています。これは日進月歩の競技車両を使って行われるラリー競技では大きなハンデになります。
他のチームにもクラシックカーが走っていると揶揄される状況でした。
初日、豊田スタジアムの特設コースで行われたステージでは、車のパワーの差が出て今一つの出だしでした。
2日目は、パワーの差だけでなく車体の古さからくる故障により我慢の走りを強いられていました。
3日目は、エンジンパワーの差が出にくい下り坂がメインとなるコースで、2回のベストタイムを叩き出しました。私が目の前で観ていた豊田スタジアムでは、シュコダのメーカーが直接サポートしている車とドライバー(つまりシュコダワークスとの対決)に勝利しました。
いよいよ最終日では、リヤハブが壊れてタイヤが外れそうになりながらも何とか最後まで完走し、世界のトップクラスのドライバー勢相手にWRC2クラス3位の表彰台・総合で9位の大金星を挙げました。
全日本ラリーからずっと応援している新井選手の活躍が目前で観ることができ、大満足に終わったラリージャパン2024でした。
2025年も11月6日~9日にラリージャパンは開催されます。
興味を持たれた方は来年是非観戦しに行きませんか。