No.153秋の楽しみ
2024.10.01

初めまして、この春入社した朝日会計社で一番のひよっこです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
昔から文章を書くのは得意ではないので、ひよっこ通信の当番になったら何を書こうか迷っていました。
当番が回ってきたときに、copilot(マイクロソフトが提供している生成AIアシスタント)に9月、エッセイのテーマなどで相談したところ芸術の秋、秋の味覚などの回答がありましたので、食べるのが好きな私は秋の味覚をテーマにすることにしました。
9月になると、毎年「そろそろかな」と青果売り場をうろうろしています。
お目当ては「栗」です。
子供の頃から好きだった栗の渋皮煮ですが、口にする機会が減り、それなら自分で作ればいいと気が付き、数年前から煮ています。
渋皮煮を作るときには栗選び、皮剥き、あく抜きの3点に気を使っています。
栗は大きくて艶がよく、虫食いの穴が開いていないものを選ぶようにしていますが、鬼皮を剥くためにお湯につけると浮いてしまったり、剥いてみたら虫食いのことがあったりしてがっかりしたり、その一方、少々見た目が悪く妥協して買った栗に虫食いがまったくないこともあります。栗選びは外から見ているだけではわからない難しさがあり、数個の虫食いが入っているのはしょうがないと思いながらも艶のよい虫食いのない栗を求めて売り場中の栗をひっくり返しながら選んでいます。
皮剥きも大事な工程で、いかに渋皮に傷をつけずに剥くかが大切です。渋皮に傷をつけると栗のでんぷんが出て煮汁が濁ってしまったり、大きく傷をつけると栗が割れる原因にもなってしまいます。「今回こそは全部傷をつけずにむくぞ!」と意気込むのですが、3つ4つ傷をつけてしまうと次の栗に期待しようと半分やる気を失いながらその後の工程を進めています。
あく抜きについて、方法はいくつかあるようですが、私は重曹をいれて一晩おいた後に茹でて、その後水にさらしています。茹でているとびっくりするくらい、赤茶色の水になり、鍋も染まってしまい洗ってもとれません。
あく抜きの茹で時間などはあまり細かく書かれておらず、栗の様子をみながら、固そうな筋がとれるまで行っています。1回で終わることもあれば、2回以上やることもあり、これも栗により変わるのですが、やりすぎると渋皮が破れたり栗が割れてしまうこともあり、難しいところです。以前は砂糖を入れる段階で固くならないように気を使っていたのですが、あく抜きの段階で柔らかくなるまで茹でておくと柔らかい渋皮煮ができるように思います。
毎年何回も煮ているのでたくさんの渋皮煮ができあがります。最初は喜んでいた家族もだんだん飽きてくるので、友人にもお裾分けをしています。
お裾分けの連絡をすると、普段は忙しくてなかなか会う機会のない友人も気軽に会うことができます。最初は自分が食べたくて作っていた渋皮煮ですが、今は友人に会うために煮ているのかもしれません。
さて、今日は金曜日。栗を探しに寄り道して帰ります。