048-834-1155

9:00~17:00 ( 土日祝を除く )

No.125将棋

2023.03.03

将棋

私が小学生のころ、祖母に教えられ、一時期遊んだ時期はあったものの、それ以来、まったく無縁の人生を送ってきたが、昨今の藤井総太さんの活躍ぶりにミーハー的に興味をもち、いろいろ調べてみた。

この原稿を書いている時点で藤井さんはタイトルを5つ保持し、藤井五冠と呼ばれているが、将棋には8つのタイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、叡王、王将、棋聖)があり、そのうち、竜王、王位、叡王、王将、棋聖の5つを保持しており、現在、棋王にも挑戦しているとのことであり、それを獲得すれば六冠達成ということである。

また、王将戦は将棋界のレジェンド羽生九段とのタイトル戦が実現しており、羽生九段は99期のタイトルを獲得しているとのことで、今回王将位を獲得すれば区切りの100期という大偉業がかかっているそうである。

8つのタイトルには序列が存在しており、その中でも竜王と名人は格が他のタイトルより上のようで、通称藤井五冠と呼ばれているが、正式には竜王、名人を獲得している場合は、五冠と呼ぶのではなく、藤井竜王と呼ぶのが正式なのだそう。
また、名称のイメージから名人がもっとも格上なのかと思いきや、竜王のほうが序列第一位ということである。

一方、囲碁のほうはタイトルが7つあり、こちらの序列は棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段ということである。
この中で、棋聖、名人、本因坊の3つが、他のタイトルより格が上で、この3つを獲得した棋士は大三冠と呼ばれるそうである。
将棋ではもっとも序列の低い棋聖が囲碁ではもっとも高く、また将棋同様名人が序列2位なのがおもしろいと感じた。

将棋の話に戻すと、将棋では先手と後手ではプロ棋士の勝率では先手のほうが若干有利なようである。先手の勝率が52~53%でやや有利ということで推移してきたようであるが、近年では先手の有利さは広がっているとのことで、近年のタイトル戦に限ったデータでは先手の勝率が57%までいったということである。
これはAIの研究による要因等が考えられるとのことであるが、先手有利ということがはっきりしてしまうと何らかのハンデをつけなければ、公平なタイトル戦が成り立たなくなってしまうのではと感じた。
一方、囲碁はコミという制度があり、先手後手の有利不利は無いそうである。
AIに関していうと、以前AIがプロ棋士に勝ったということが大きな話題となり、大事件的な取り扱いだった記憶があるが、今ではAIとプロ棋士のどちらが強いという視点ではなく、プロがAIを活用して研究するという具合に変化したようである。
そのように考えるとAI登場以前と以降とでは、求められる研究が変わってきて、AIを上手く使いこなす能力が上達には欠かせないとのことである。

いずれにしても、藤井さんが今後どこまで強くなるのか、一ファンとして興味はつきないところである。