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No.30夏祭りの経験と娘の成長

昔も今も子供はお祭りが大好きです。
お祭りの雰囲気が日常とは違う、少し浮足立った感が良いのかもしれませんが、もっと本音で言うと、お祭りに出店している露店に心惹かれるのだと思います。

8月終わり、近所の町内会で盆踊り大会がありました。小学2年生の娘は朝からワクワク！「早く行こうよ！」と急かしたて、夕飯を食べた後、家族で会場の駅前へ向かいました。
駅前ロータリーには立派なやぐらが建ち、周りを囲むように20店ほど露店が出ていました。ここは、最近のマンションが多く立ち並んでいるところで、その住人の皆さんも来ていると思われ、大変賑っていました。
ある程度遊ばせれば満足して帰るかなあ・・・出来るだけ早く帰りたいなあ・・・と娘には悪いけれど、人混みに疲れる年齢となった自分にとっては、正直、重たい足取り(笑)。
子供時代はあんなにワクワクしていたお祭りなのですが。

今はワクワクよりも、お祭りに来ても仕事癖が抜けない自分がいます。３０年前と比べてチョコバナナは100円から300円、やきそばやお好み焼きは300円から500円～600円に、物価は確実に上がっているな～と市場調査。
それほど売れているとは思えない露店を見ると「商売が成り立っているのかな？」「みんな確定申告しているのかな？」なんて心配したり、しょうもないことを考えてばかりです。

さて、露店の中で一番賑わっていたのは、射的とスーパーボールすくいです。
娘も射的でキャラメルを獲得した後、スーパーボールすくいに挑戦。才能があるのかスーパーボールを短時間でひょいひょいと７～８個すくいあげ、得意になって喜んでいました。
満足したかな？これで帰れるかな？と期待していると、娘が不服そうに奥さんに何か言っているのです。良く聞くと、自分がすくった光るスーパーボールが袋の中に入っていないとのこと。
奥さんも気がつかなかったようで、「仕方がないね」と娘をなだめています。

ふーむ。店主にすれば、光るボールは目玉商品だから簡単に渡すわけにはいかなかったのか。それとも、急に７，８個も減ったら困るから、くすねたのか。夏祭りの遊び半分のゲームで、そういうこともあるものか・・・。

この怪事件？は、娘にとってショックな出来事でした。
が、娘のこれからの人生に良い教訓になったと思います。
店主の行為が故意かどうかは分かりませんが、人は時々他人を騙したり誤魔化したりしますから。

そう考えると、税務調査はこれからも無くなることは当分ないな・・・と思った帰り道でした。