No.178寒暖差に負けないで
2025.10.31

秋へと移ろうこの季節。特に朝晩と昼間の気温差――いわゆる「寒暖差」が次第に大きくなってくると、体調に異変を感じる人も少なくありません。みなさんご存じの通り、この寒暖差こそ、風邪をひいたり、だるさを生じさせる原因となります。経験則が多少入りますが、日々を快適に過ごすための工夫を整理してみましょう。
① 脱ぎ着しやすい服装 & 室内温度差を意識
朝晩と昼の寒暖差が大きい日は、重ね着で調整できる服装が安心です。首・手首・足首を暖めるだけでも体感温度が安定します。さらに、室内外の温度差を大きくしない工夫として、室内温度を少し高めに設定する、冷暖房をうまく使うなども有効ですね。
帰宅前にエアコンで部屋を暖める、足元にブランケットを用意しておくなど“温度ギャップ”の緩和もひとつの手です。
② 体を温める習慣を取り入れる
冷えた体では、自律神経の切り替えも鈍りがちです。例えば、38〜40℃程度のお湯に10〜15分浸かる入浴や、生姜・根菜類など体を温める食材を意識して摂ることで、血流を促し自律神経を整えやすくなります。飲み物を温かくする、就寝前に足元を暖めるなどでも“体が冷える→回復が遅くなる”という悪循環を避けられます。
③ 生活リズム・運動・食事の基本を守る
自律神経を整えるためには、規則正しい睡眠・起床、3食きちんと食べること、適度に体を動かすことが重要です。朝起きたら陽の光を浴びる・就寝前にスマホを控えるなど、体内時計を整える工夫も有効です。ストレッチやウォーキングなど軽めの運動は、血流を改善して自律神経の切り替えをスムーズにします。食事も同じ時間に、たんぱく質・ビタミン・ミネラルを意識して、偏った冷食・冷たい飲み物の過剰摂取を控えましょう。
④ “寒暖差疲労”という視点を持つ
「朝起きたらだるい」「頭が重い」「なんとなく調子が出ない」などの症状が続く場合、それは“風邪ではなく寒暖差疲労”かもしれません。気温差7度以上で自律神経が乱れやすいという報告もあります。そんな時は無理せず、少し早めに布団に入る、軽いストレッチをする、服装を見直す、といった“早めの対応”が功を奏します。
終わりに
この季節、寒暖差に身体をゆだねたまま過ごしてしまうと、思わぬ“体の乱れ”が起きやすくなります。風邪をひかなくても「倦怠感」「頭痛」「寝つきの悪さ」といった小さな不調が続くようなら、自律神経への負担を少し減らしてあげましょう。服装・温度・習慣・食事という“日常4つのポイント”を整えるだけで、体はずっと楽に、過ごしやすくなります。
「気温に左右されず、快適な毎日を作る」――そんな意識をこの時期こそ持って、無理なく元気に過ごしていきましょう。

