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No.14810年ひと昔

2024.05.31

10年ひと昔

私たちの職業は多くのお客様と知り合うことができます。みなさんの業種や業態は多種多様であり、仕事を通じて自分の知らなかった世界を覗くことができるのが私たちの職業の面白いところの一つでもあります。

そのような中、特に最近感じることは「10年という時の流れは多くの物事を大きく変化させてしまう」ということです。

先日、お客様との会話の中で「10年ひと昔とはよく言ったものですね」という言葉が出ました。懐かしい言葉でしたが、本当にそのように思います。例えば、中学1年生が10年経過すれば、もう大学を卒業していてもおかしくない年齢です。 これが社会人となればその変化は劇的かもしれません。いつも自分のことだけを考えてよかったものが、自分の存在があたかも小さくなったかのように他人のために行動せざるを得なくなります。
もしかすると、それが大人としての「自覚」や「責任」なのかもしれません。

このような私生活だけでも変化するわけですから、経済社会の中で生きていく「会社」や「個人事業主」の状況が大きく変化してしまう、しかもそれが短期間に変化してしまうのはごく自然なことでしょう。しかし、そこに「怖さ」を感じるのが正直なところです。

世間では「独立開業」という言葉を「華やかな世界」のようにとらえるところがあるかもしれませんが、「どれだけ経営が続くのか?」ということになると現実は非常に厳しいものです。
また、特別に「経営」を意識せずにやっていけたとしても、徐々にそれが通用しなくなっていく現実を私たちは知っています。「コロナ」「円安」「物価の高騰」「世代の交代」とその時々に応じて否応なしに経済情勢の濁流に飲み込まれてしまうものです。このことは、いわゆるサラリーマンであっても他人事ではないでしょう。

私たち会計事務所は、どんな状況でも常に完璧に当てはまる正解や解決策を期待されても、残念ながらその期待には応えられないかもしれません。私たちがそのような能力を持ちたくても困難です・・・しかし、多くの成功事例だけでなく失敗事例も知っています。具体的に数字を使って将来の姿を示すことが時としてお客様の将来が暗いことを示すことになるかもしれません。そのような数字のお見せすることは私たちもつらく、時としてお客様の気分を害することになるかもしれません。

  しかし、夢物語を語り合っても、10年後に深刻な事態に陥っていたのでは意味がありません。将来予想されるであろうことを丁寧に検討して積み上げていく慎重さは、今も昔も社会人全員が求められていることなのでしょう。