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No.14お役立ちトピックス~2022年問題~

2018.01.31

お役立ちトピックス~2022年問題~

【土地の値段は下がるの?】

 2022年問題って聞いたことはあるでしょうか。不動産の2022年問題、そう生産緑地解除のことです。

 そもそも生産緑地とは、一定の条件を満たした市街化区域内の農地のうち、市町村が指定した農地であり、土地所有者は固定資産税の減免や相続税の納税猶予を受けることができる一方、必ずその土地を農地として管理しなければならない土地のことを指します。
 この農地としての管理の義務は市町村に対して生産緑地の買取りの申し出をしなければ解除されません。
 買取りの申出が可能になるのは、①主たる従事者の死亡または故障により農業に従事することができなくなるか、②生産緑地として公示されてから30年間経過のどちらかのときです。
 (参照:http://tochikatsu-hatake.com/blog/seisanryokuti_2022/

 1992年に「生産緑地法」が施行され、生産緑地に指定された土地は固定資産税が軽減されてきました。いわゆる田舎ではなく都内であっても、住宅街の中に急にポツンと空き地になっているような土地を目にされたこともあるかと思います。この土地は生産緑地に該当している可能性が高いです。土地を遊ばせているくらいなら、何か建物を建てた方が有意義ではないか?と思いますが、そうしてしまうと固定資産税の減税を受けられないのです。(農地課税よりも宅地課税の方が固定資産税は高くなります)
 しかし生産緑地法施行の30年後に当たる2022年、その軽減措置期限が終わり一気に固定資産税が増大します。これを払いきれず土地を維持できなくなった人たちが売りに出し土地の値段が暴落するのではないか…これが一連の流れです。

 だったら今は土地を買わない方が良いのでは?でも私たち夫婦は最近土地付きの家を買いました。何故でしょう?
 ある不動産会社のアパートの賃料の値下げ幅を見るとその理由が見えてきます。最寄駅徒歩10分以内のアパートは賃料の値下げ幅は少なく、10分以上歩かなければいけないアパートは下落率が著しいそうです。アパートの古さも関係ありますが、この徒歩10分以内がポイントだと思います。駅近なら土地の値段は下がりにくいのです。
 買った家は駅から徒歩8分。現在の周辺の土地の取引坪単価から計算すると、わずか築5年のこの家は100万円で売っているようなものでした。ですがとても快適です。
 ずっとここに住むにしろ、売って田舎に戻るにしろ、自分の土地の値段が下がるのは良い気分ではありません。未来は誰にも分かりませんが、高額なものですので賢く買い物したいですね。